ローカルでいよう
インターネットはいままで結びつかなかったマッチングを実現する。
例えば過疎化が進んで消費者のいない地域でも
eコマースにより、売上げを伸ばすことができるかもしれない。
しかし、一方で失うものもあるような気がしてならない。
もっとも気になるのは情報が「薄まる」ような気がすること。
例えばあなたが大家さんだとする。
貸してほしいという申込みが二件あった。
一人はインターネットで検索して見つけてきた人。
もう一人は前々から貸家のことが気にいっていた人で、
自分で調べて大家さんを突き止め、相談に来た人。
どちらに貸したいか。これだけで判断するならば後者だろう。
prataの女将さんから、お店のスタッフ募集について聞いたのは、
ずっと残って働いてくれる方はもともとお店のお客さんだったりするということが多いらしい。
(ただ人が少ない黎明期のmixiなどでは、IT系会社を中心に「mixi入社」なるものはあった)
あとは合コン。
彼氏・彼女を見つけるということであれば、なんと便利なシステムか。
合コンの場に来る人はみな目的は同じである、相手さえ良ければすぐにでもお付き合いできる。
(すべてがすべてそうであるとは思いませんが)
でも個人的な経験の範囲内で言えば、そういう出会いで長続きすることはほとんどない。
利便性が情報の出し手と受け手の関係を希薄なものにする。
目的までの過程は決して無駄なことはない、過程があってこそ学ぶべきは多いし、
はじめから想定していたものと同じ結論にたどり着くことは逆に怪しい。
(「理想の彼女」と付き合うことはあまりないでしょ?)
紆余曲折しながらいいものはできていくはずなので。
だから簡単に見つかるということは、お互いに不幸になりえるのだ。
一方でインターネットには魅力的なサイトも多い。
何がどうして魅力的なのか?インターネットの良さを認識しつつ、
その理由を考えていかなければならない。
例えば…
・一般論でない丁寧で個人的な情報が提供されていること。例)リビングワールド
・利用者が物理的に、もしくは提供される情報により限定されていること。例)昔のmixi、R不動産
・アナログな感覚があること。例)Issuu
・相手の顔が見えること。例)友人・知人のブログなど
これはネットの世界に限らず、リアルな世界にも言えることなのかな。
木曜日限定バーもこういう「空間」でありたい。